イッツ・マイ・オナニー

思ったことをそのまま書き出してします。色んな意味でオナニーです。

工場労働者とラブコメと青春

 『バカとテストと召喚獣』観てました。

先週1週間ですかね。たまたま日勤で1週間が終わり且つ残業もさほど発生しなかったので、帰宅後はアニメ観てました。AbemaTVですね。レオパレスのオプションに無料でくっついているヤツです。

 主に観ていたのは20:00~の枠で放送されていた『バカとテストと召喚獣』です。懐かしいですね。ちなみに数ある番組の中から『バカテス』を選んだ理由は、①ある程度の設定は知っている。②途中の回から観始めても話についていけそう(実際いけました)。とこの辺りです。特に②はAbemaTVで何かしらのアニメを観る際は重要ですね。

 初めてこの作品と出会ったのは中3の時ですね。選択授業というものがあって、そのクラス内で唯一自分が話せた友人から授業の合間に読ませて貰って、一冊借りて返して、それだけなのですが。

 それだけの事実しかないのですが、それがもう10年近くも前の話となると結構感慨深いものがありますね。この手の「2000年代後半が10年前〜」という話題は話題にする度に懐かしさと共にダメージを受けるのでもう止めます。

 ちなみに自分が生涯で読んだライトノベルはたったの二冊だったりして、一冊がコレ。もう一冊はまた別の友人が第一巻を買って「思ったより面白くてなかった」という理由で譲り受けた『俺の妹がこんなに可愛いワケがない』です。

 

で?『バカテス』面白かったの?

 さて、そんな『バカテス』のアニメですが、これは「普通に面白かった」という感想以外は出てこないですね。面白かったです。では、何故「普通に」とか付けるのか?

 元々、自分がAbemaTVを観る時というのはテレビを観るくらいしかやる事がなくて且つ地上波でロクな番組をやっていない時なので謂わば完全に暇潰し目的なワケです。そもそも初めから真面目に観ようと思っていなかったワケです。つまり、「暇潰しの一環として何となく観始めたら何か面白かった」という具合なのです。

 上記を踏まえてより正確に感想を表すなら、「何となく観始めたら何か日々の楽しみになっていた」といった感じです。実際「20時になったらバカテス観よう……」と帰宅後の予定を立てるようになっていました。なんだ、大絶賛じゃないか。

 はい、何故こういう感想が出てきたのかとザックリ分析するとやはり一番の理由はメインの登場人物に嫌なヤツ、観ていて不快になるキャラクターがいなかったからだと思います。日常っぽい学園モノのラブコメにおいてはコレは結構大事なコトだと思います。そういう意味ではこの作品のキャラはタイトル通り「いい意味でバカ」「愛すべきバカ」と言ったところでしょうか。

 

画面が眩しくて直視出来ないの……

 さて、このような高校生活を舞台にしたラブコメを観ると大抵の人が「あ~、こんな学校生活送りたかったなぁ~俺もなぁ~」ってなることだと思います。実際、自分はなりました。ならない人は本当に三次元の住人ですか?体に厚みありますか?

 冗談はさておき、送りたかったと書きましたが、恐らく高校生当時の自分が観ても「こんな高校生活めっちゃ羨ましい !!!」ってなったと思います。よくよく考えたらそうでもないのかもしれませんが、少なくとも一瞬はそう感じたと思います。しかし、この歳になるとよくよく考えることすらせず、ただただ目の前の枠の中に拡がる世界観に没頭するのみなのです。それほど、ラブコメアニメの世界と工場労働者の世界はかけ離れているのです。

 かけ離れ過ぎてて、最早羨ましいとかじゃなくて、登場人物の幸せを願い出すレベル(大きなお世話)だったりします。その上で画面の中の青春の画が眩しすぎて時折直視出来なかったのは

  1. 自分を取り巻く現実が(辛い辛くないは別として)灰色にくすんでいるからなのか
  2. 高校時代の自分ももう少し頑張っていれば、画面の中の青春に0.1%でも近付けたのではないかと後悔したからなのか
  3. 没頭していたとは言え、たまたま出会った1日1時間のアニメに生活上の救いを求めている自分がいることに気付いてしまったからなのか

 

 答えは出ません。個人的には2が有力ですけど。そうです。灰色の日々を送る社会人から見れば限りな青春してなかった高校時代も限りなくアニメの世界に近付いた時代だったのです。勿体ないことしたね。俺。

 戻らない日々に捧ぐ。